独立第三者機関による調査- Wi-Fiが、通信事業者のネットワークにおいてLTEの半分のTCO (総保有コスト) で同じ容量を実現できることが明らかに
米国テキサス州オースチン発- 2013年5月21日- モバイルネットワークの差し迫った容量の問題に直面している通信事業者にとって、Wi-Fi は費用対効果に優れたソリューションを提供します。データトラフィックが年間60%を超えるスピードで増加し、特に高密度環境で通信事業者間のカバレッジの問題が厳しさを増している中、スモールセルが大きな注目を浴びるようになっています。
今週公開された、独立第三者機関によるスモールセルの経済効果に関する分析調査において、設備投資、運用コスト、ビットあたり容量を検証した結果、Wi-Fi ノードは3Gノードと4Gノードのどちらと比較しても優れていることが明らかになりました。
Wi-Fi Alliance®の委託に基づきSenza Fili Consulting 社が実施したこの経済性モデルと分析結果は、『Carrier Wi-Fi for Mobile Operators: A TCO Model Assessing the Cost Benefits to Wi-Fi and Cellular Small-Cell Joint Deployments』でご覧いただけます。このモデルではWi-Fi、3G、4Gのスモールセル技術について、ビットあたりのTCO (総保有コスト) を長期的な視点から分析しています。この調査では、次のようなことが明らかになりました。
• Wi-FiのビットあたりTCOはLTEスモールセルのおよそ半分、3Gスモールセルの10%
• 最先端のライセンススモールセルとの比較においてもWi-Fiの優れた経済性は変わらず、Wi-Fi CERTIFIED™ n および今年市場にリリースされる最新世代のWi-Fi CERTIFIED™ acのビットあたりTCOはLTEおよびLTE-A を凌駕
• 通信事業者にとって3G/4G とWi-Fiは二者択一ではない―― Wi-Fi/セルラーの統合ソリューションを1か所に展開することで、ビットあたりTCOの劇的な削減が可能
Senza Fili Consulting社の社長、モニカ・パオリーニ(Monica Paolini) 氏は次のように述べています。「パフォーマンス、容量、費用対効果を見れば、Wi-Fi スモールセルが幅広いカバレッジ戦略と通信事業者のビジネスモデルにとって非常に魅力的であることは明らかです。通信事業者はWi-Fiソリューションとライセンススモールセルソリューションを同じノードで別々の環境に展開するか、4Gの成熟に先立ちWi-Fiスモールセルへ集中的に投資することもできます。」
昨年リリースされたWi-Fi CERTIFIED Passpoint™ プログラムで確立された業界標準によって、ネットワークアクセスが合理化され、接続のたびにユーザーがネットワークを探して認証を受ける必要がなくなりました。その結果、Wi-Fiでもセルラーと同様の環境が実現され、デバイスは複数のネットワークへ自動的に接続し、ローミングすることが可能になりました。このプログラムのリリース以降、これまでに認定されたスマートフォン、タブレット、AP (アクセスポイント) はすでに100を超えています。
Wi-Fi Allianceのプレジデント兼CEO、エドガー・フィゲロア(Edgar Figueroa) は次のように述べています。「Wi-Fiテクノロジは多くの通信事業者に採用され、様々な環境に展開されています。これまでにWi-Fi Alliance はPasspointを含め通信事業者各社のニーズに応える幅広いソリューションを提供してきました。通信事業者各社のネットワークをサポートするエンド・ツー・エンドのソリューションの開発に貢献できるように、Wi-Fi Alliance の活動は業界全体を幅広く網羅しています。」
一部の移動体通信事業者は、それぞれの加入者のWi-Fiカバレッジを広げるために、当座の対策としてローミング用のソリューションを導入しています。一方、業界標準のWi-Fiローミングへの世界的な移行も進んでおり、複数事業者間におけるPasspoint認定デバイスのトライアルが実施されています。本当の意味でグローバルなWi-Fiローミング環境を実現するため、Wi-Fi Alliance は他の業界団体と連携して作業を進めています。
Passpoint 認定プログラム、通信事業者向けWi-Fi ソリューション、卓越したモバイルWi-Fi環境への利用者のニーズに関する詳細は、www.wi-fi.org/operatorsをご覧ください。
Wi-Fi Allianceについてwww.wi-fi.org Wi-Fi Alliance(ワイファイアライアンス)は、シームレスなコネクティビティ(接続性)の実現を目的とした、業界大手数百社の企業で構成された世界的な非営利団体です。様々な技術開発、市場構築および規制プログラムを通じ、これまでにWi-Fi Allianceは全世界を通じたWi-Fi® テクノロジの普及を実現してきました。32000年3月から施行されているWi-Fi CERTIFIED™プログラムは、幅広く認められている相互接続性と品質の印として、Wi-Fi対応製品がユーザーへ最高の環境を確実に提供するための支援を提供します。Wi-Fi Allianceが認定した製品は15,000を超え、すでに確立されている市場と新しい市場の両方において、Wi-Fi製品とサービスの一歩進んだ利用を促進しています。
<本件に関するお問い合わせ先>
Wi-Fi Alliance広報代理
エデルマン・ジャパン株式会社 担当:浅見 晃子/中田 清光
TEL: 03-6858-7749 FAX: 03-6858-7712
E-mail: akiko.asami@edelman.com
Wi-Fi ®、Wi-Fi Alliance®、WMM®、Wi-Fi Protected Access® (WPA)、Wi-Fi CERTIFIEDロゴ、Wi-Fiロゴ、Wi-Fi ZONE ロゴ、Wi-Fi Protected SetupロゴはWi-Fi Allianceの登録商標です。Wi-Fi CERTIFIED™、Wi-Fi Direct™、Wi-Fi Protected Setup™、Wi-Fi Multimedia™、WPA2™、Wi-Fi CERTIFIED Passpoint™、Passpoint™、Wi-Fi CERTIFIED Miracast™、Miracast™、Wi-Fi ZONE™、Wi-Fi AllianceロゴはWi-Fi Allianceの商標です。WiGig® はWiGig Allianceの登録商標です。