Wi-Fi Alliance® が Wi-Fi 6を発表

世代の異なるWi-Fi® テクノロジーがひと目で分かる、世代識別の新たなアプローチ

米国テキサス州オースチン発 2018103 Wi-Fi Alliance®は、802.11axテクノロジーをベースに、次世代のWi-Fi®機能を提供する製品とネットワークを表す業界表示「Wi-Fi 6」を発表しました。「Wi-Fi 6」は、Wi-Fi Allianceの新しい命名法による表記の1つです。この表記法によって、ユーザーは使用するデバイスがサポートしているWi-Fiテクノロジーと、そのデバイスがネットワークとの接続に使用しているWi-Fiテクノロジーの両方を簡単に知ることができます。

新しい表記法では、Wi-Fiテクノロジーの大きな進化に対応する形で、数字(続き番号)によってWi-Fiの世代を表します。 この世代表記を使うことで、デバイス メーカーはデバイスがサポートしている最新のWi-Fi テクノロジーを表し、OSベンダーはデバイスとネットワーク間のWi-Fi 接続の世代を表し、サービス プロバイダーは自社が提供しているWi-Fi ネットワークの機能・能力をユーザーに対して示すことができます。この表記法は、802.11nや802.11acなど、これまでの世代を表す際にも使用できます。 世代を示す数字(番号)の意味は次のとおりです。

  • Wi-Fi 6: 当該デバイスが802.11axテクノロジーをサポートしていることを表します。
  • Wi-Fi 5: 当該デバイスが802.11ac テクノロジーをサポートしていることを表します。
  • Wi-Fi 4: 当該デバイスが802.11n  テクノロジーをサポートしていることを表します。

このように世代が新しくなるごとに、スピードの高速化やスループットの増加、エクスペリエンスの向上など、Wi-Fiは新たな機能を提供しています。この新しい表記法が業界に普及すれば、ユーザーは期待できるエクスペリエンス(利用環境)をより良く理解できるようになります。Wi-Fi 6は、消費者および企業の幅広い環境におけるデバイスとアプリケーションのニーズに応える質の高いエクスペリエンスを提供します。この世代表記は、Wi-Fiのエコシステム全体を通じて広く普及することが見込まれています。

Wi-Fi Allianceのプレジデント兼CEO、エドガー・フィゲロア(Edgar Figueroa)は次のように述べています。
「これまで20年近くにわたり、Wi-Fiユーザーの皆様はデバイスが最新のWi-Fi世代をサポートしているかどうかを判断するために、技術的な命名法に則った表示を詳細にチェックしなければなりませんでした。Wi-Fi Allianceは、今回Wi-Fi 6をリリースするとともに新しい命名・表示法を発表できることを嬉しく思います。これによって業界およびユーザーの皆様は、利用するデバイスや接続環境がサポートしているWi-Fiの世代をひと目で識別できるようになります」

デバイス メーカーやOSベンダーは、デバイスの機能を示すことができるだけではなく、この表記法をユーザー インターフェイス(UI)に組み込むことで、接続中のWi-Fiのタイプ(世代)を示すことができます。Wi-Fiネットワーク間でユーザーが移動すると接続先に合わせてUI表示が変化するので、ユーザーはデバイスの接続環境をリアルタイムに把握できます。 Wi-Fi 6から、IEEE 802.11リリースをベースにするWi-Fi Alliance認定プログラムではWi-Fiの世代表示を含めた名称表記を使用します。Wi-Fi CERTIFIED 6™認定は、2019年から提供の予定です。

詳細は、https://www.wi-fi.org/wi-fi-6で『Wi-Fi 6 White Paper』および『Generational Wi-Fi User Guide』をダウンロードしてご覧ください。

業界全体がWi-Fi 6を支持

「当社は、IEEEの新しい802.11axテクノロジーをサポートする、消費者にわかりやすいWi-Fi Allianceの新しいWi-Fi 6表記法を全面的に支持します。 これでWi-Fi Alliance は、セルラーテクノロジーの分野では当初より採用されてきた世代の命名・表記法と同じタイプの命名・表記法を消費者に提供することになりました。Wi-Fiテクノロジーは21年間にわたり進化・向上しており、わずか数メガバイトだった速度も現在は数ギガビットまで進化していますが、これまでの表示でこのような情報は提供されません。新しい表記法のWi-Fi 6によって、消費者は利用できるWi-Fiのレベルを把握できるとともに、より質の高いサービスを求めることができます。また、当社はWi-Fi Allianceが来年から開始するWi-Fi CERTIFIED 6™認定プログラムも楽しみにしています。これを初の機会として、最新世代のAerohive デバイスを提供する予定です」 –Perry CorrellAerohive Networks 製品管理担当ディレクター

「今回Wi-Fi AllianceWi-Fi の命名・表記法を簡素化し、消費者にもわかりやすい形にしたことは称賛に値します。今後は802.11axではなくWi-Fi 6という表記を使用しながら、次世代のWi-Fiが提供するサービスと能力をお客様に伝えていくことを楽しみにしています」 – Metin TaskinAirTiesCTO最高技術責任者

「当社が創立された16年前、初期段階のWi-Fiは企業でモバイルをサポートする二次的なネットワークとしての役割を果たしていましたが、その後飛躍的な進歩を遂げ、現在のように数十億のデバイス、ユーザー、モノをつなぐ主要な接続環境としてなくてはならない存在になりました。今回Wi-Fi Allianceがテクノロジーの世代の違いを明確に示せるように表記法を簡素化したことを、当社は歓迎しています。これによって、ユーザーは使用するデバイスやネットワークがサポートしているテクノロジーを簡単に確認できるようになるでしょう」 – Lissa HollingerArubaHewlett Packard Enterpriseの子会社ポートフォリオ マーケティング担当バイスプレジデント

「この20年間、Wi-Fiはほぼあらゆる環境に変革を起こし、社会面と経済面の両方について飛躍的な発展を後押ししています。接続環境が新たな時代に入っていく中で、Wi-Fiはこれまでの実績にとどまることなく、歩を進めています。最新のWi-Fiは、超高速、高スループット、超低レイテンシ、高度なセキュリティ、またTWTターゲット ウェイクタイムのような新機能など、幅広いユースケースを通じてシームレスなコネクテッド エクスペリエンスを実現する数々の新機能を提供します。当社は、この新しいWi-Fi世代表記の立ち上げに関わるとともに、Wi-Fi Allianceとのコラボレーションを通じてWi-Fi のエコシステムをさらに進化発展させていくプログラムを確立していけることを誇りに感じています」 – Derek PetersonBoingo WirelessCTO最高技術責任者

「消費者はWi-Fiが大好きです ―― インターネット接続するほぼすべてのデバイスがWi-Fiに対応しているとともに、無線通信トラフィックの80%以上がWi-Fiによって行われています。Wi-Fiの第6世代である802.11axは最先端のテクノロジーで、これまで以上の高速性、容量、カバレッジを実現し、いま以上に楽しく利用できるユーザー エクスペリエンスを提供します。今回の新しいシンプルな世代表記法によって、消費者は携帯電話や無線ルーターなどをWi-Fi 機能に基づいて吟味して、ニーズに合った最適なデバイスを選ぶことができます。例えばWi-Fi 6の表示があるデバイスなら、そのデバイスが現在の市場で最高の無線接続環境を提供するということがわかります」
 – Vijay NagarajanBroadcom  社無線通信&接続環境マーケティング担当シニア ディレクター

 「当社は、今回の明瞭な表記法の導入を歓迎します。当社は802.11a/b/g/n/ac/axを網羅するテクノロジーの複数の世代を通じ、長年にわたりMACおよびModem IP のライセンシングを行っていますが、 今回の新しい命名・表記法は、ユーザーの認知度を大きく高めるシンプルで一貫したフレームワークになります。Wi-Fi 6が誕生したいま、これは特に重要な意味を持っています」 –Aviv MalinovitchCEVA社コネクティビティ ビジネスユニット担当GM

Wi-Fi 6 (802.11ax) は大きな進歩です ―― 消費者と企業の両方にとって、引き続きWi-Fiはローカルの無線接続における最良の選択肢であり続けるでしょう。当社は、可能な限り最高のユーザー エクスペリエンスを実現するための接続性とセキュリティを向上させる不断の取組みの一環として、両方のクライアントおよびホーム インフラストラクチャにWi-Fi 6ソリューションを提供します」 – Eric McLaughlin氏、Intel 社クライアント コンピューティング グループ、ワイヤレス ソリューションズ担当ジェネラル マネージャ

802.11axテクノロジーをベースにするWi-Fi 6は、ユーザー エクスペリエンスの質を飛躍的に高めます。 現実の世界の高密度環境には、一貫性のある安全で信頼できる質の高いダウンロードアップロード エクスペリエンスが必要です。当社はWi-Fi Allianceとの緊密なコラボレーションをベースにこのテクノロジーを市場に展開し、技術面および卓越したアップロード能力を含め、Wi-Fi 6を完全に実装した幅広い範囲の製品を提供します」  – Mark MontierthMarvell社ワイヤレス コネクティビティ事業部ジェネラル マネージャ

「あらゆる人とモノをつなげるというWi-Fi Allianceのミッションは、誰もが優れたテクノロジーを利用できる環境づくりという当社のビジョンと一致します。ホーム ネットワークでますます増えているコネクテッド デバイスをサポートする、高速で信頼できる接続性への消費者の依存度が高まる中、今回の新しい表記法によって消費者は最新のWi-Fi テクノロジーが提供する先進の機能をより明確に把握できるようになり、質の高い豊富な情報に基づいて、それぞれの接続性に対するニーズに合わせた最適な製品を判断できるようになります」 – Finbarr MoynihanMediaTek 法人営業&事業開発南北アメリカおよび欧州担当VP

「使用しているWi-Fi テクノロジーのレベルをユーザーが簡単に知ることができる新しい表記法を、当社は歓迎します。 この表記法によって、ユーザーはWi-Fiテクノロジーの世代による違いを明確に把握して評価できるようになり、最新の802.11ax規格の普及が進むでしょう」 – David HenryNETGEAR社コネクテッド ホーム製品担当シニア バイスプレジデント

Wi-Fiが日々数億人のユーザーのコネクテッド エクスペリエンスの提供において中心的な役割を果たし、また802.11ax のような次世代テクノロジーが登場している中、Wi-Fi Allianceの世代表記法は、業界および消費者にとってのWi-Fiの価値を定義する上で欠かすことのできない直観的なアプローチです。当社は、Wi-Fi の出荷実績および802.11axテクノロジーをベースにするWi-Fi 6の展開におけるグローバル リーダーとして、Ruckus社、Huawei社、NewH3C社、KDDI Corporation/NEC Platforms社、Charter Communications社、KT Corp社をはじめとするお客様、またエンタープライズ、イベント会場、ホーム、モバイル、コンピューティングなどのセグメントとともに、このイニシアチブをサポートします」 – Rahul PatelQualcomm Technologies社コネクティビティ&ネットワーキング担当シニア バイスプレジデント兼ジェネラル マネージャ

Wi-Fi Allianceメンバーの1社として、当社はWi-Fi Allianceの新しい命名・表記法を支持します。このキャンペーンによって、ネットワーキング エコシステムは今後のリリースでWi-Fi テクノロジーの世代の違いを明確に識別できるようになるでしょう」 – Greg BeachRuckus Networks社の子会社ワイヤレス製品担当バイスプレジデント

Wi-Fi Alliance®について
www.wi-fi.org
Wi-Fi Alliance®(ワイファイ アライアンス)は、シームレスなコネクティビティ(接続性)の実現を目的とした、業界大手数百社の企業で構成された世界的な非営利団体です。このコラボレーション フォーラムを構成しているWi-Fiエコシステムの企業は、あらゆる場所ですべての人とモノをつなぎながら、可能な限り最高のユーザー エクスペリエンスを提供するというビジョンを共有しています。2000年以来、Wi-Fi Allianceが認定した製品は40,000を超えています。Wi-Fi CERTIFIED は実証済の相互接続性、バックワードの互換性、最高の業界標準のセキュリティ保護を実装した製品の証として広く認められています。今日、Wi-Fiは広がり続ける多種多様なアプリケーション環境でやり取りされている膨大なインターネット トラフィックの半分以上をサポートしています。 これからもWi-Fi Allianceは、世界数十億のユーザーが日々活用しているWi-Fiの普及と進化発展に不断の姿勢で取り組んでいきます。

Media contacts: 
Stephanie Burke
Highwire PR for Wi-Fi Alliance
wi-fi@highwirepr.com
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