Wi-Fi Alliance®、Wi-Fi®の価値を6 GHz帯にまで拡張

Wi-Fi 6Eのセキュアな相互接続で業界が一致団結

米国テキサス州オースチン発 2020423 本日、米国連邦通信委員会(FCC)は、6 GHz帯の免許不要帯域1,200 MHzをWi-Fiで使用することを認める歴史的決定をしました。これは、今後数十年にわたるWi-Fiのイノベーションを確実なものとする画期的な決定です。FCCは規制団体として初めて6 GHz帯の免許不要での使用を認めるという果断な決定を下しましたが、これによって非常に価値ある帯域資源を利用できるようになったことで、Wi-Fiはこれまで以上に世界の経済環境へ大きく貢献できるようになります。6 GHz を利用することで、Wi-Fiデバイスとネットワークはこれまで以上のデータレート、高容量、低レイテンシを実現できます。

Wi-Fi Alliance®は、Wi-Fi CERTIFIED 6™の範囲を6 GHz帯にまで広げます ―― これによってWi-Fi ユーザーはこれまで以上の容量、幅広いチャネル、また輻輳レベルが低い帯域などのメリットを手にすることができます。Wi-Fi 6E(6 GHz帯で機能するWi-Fi 6デバイスのブランド名)の認定は、2021年はじめに提供開始の予定です。Wi-Fi Allianceは、Wi-Fi 6Eデバイスが市場に出回るようになったら可及的速やかに6 GHz 帯利用によるさまざまなメリットを消費者、デバイス メーカー、サービスプロバイダーが活用できるように、相互接続性認定のための準備作業に取り組んできました。このような中Wi-Fi業界は、米国以外の国々でも6 GHz帯の利用が認められるようになるのに伴い、世界規模でWi-Fi 6Eデバイスの普及を促進するとともにその相互接続性を確保する認定プログラムの提供に一丸となって取り組んできました。

Wi-Fi Allianceのプレジデント兼CEO、エドガー・フィゲロア(Edgar Figueroa)は次のように述べています。
「6 GHz帯を免許不要で使うことを承認したことで、FCCはWi-Fiの未来を保証してくれました。6 GHz帯の利用は接続環境の発展に欠かせない要素であり、Wi-Fiが画期的なユースケースを実現する基盤になるとともに、これまでとは違う新しいアプリケーションを実現する可能性を大きく広げてくれます。今日の世界の状況に目を向ければ、接続環境と生産性にとってWi-Fiがいかに重要な役割を果たしているかということが分かります。Wi-Fi 6Eソリューションによって、Wi-Fiの重要性はますます高まっていくでしょう」

Wi-Fi Alliance のメンバー企業各社は、年末までに6 GHz帯に対応する準備急ピッチで整えています ―― 複数の初期予測において、2021年には3億1,600万を超えるWi-Fi 6Eデバイスが市場に出回ることが見込まれています。屋内・屋外、一般の住宅、モバイル環境、混雑しているエリア、大規模な公共施設など、Wi-Fi 6Eはあらゆる場所でWi-Fi体験の品質を大幅に高め、テレビ会議などの高解像度ストリーミング、オンライン ゲームや産業IoTなどをサポートする低レイテンシ、また高速ダウンロード環境を実現することで、企業、教育、医療などの市場に欠かせない重要なサービスを提供します。さらに、ユーザーはこれらのサービスを含めて双方向動画やAR/VRアプリケーションなど、モバイル デバイスの新時代を体験できるようになるでしょう。

IDC社のリサーチ ディレクター、Phil Solis氏は次のように述べています。
「最初のWi-Fi 6E製品群は年内に市場に出回るようになり、第4四半期までに最初のアクセス ポイント(AP)がリリースされるでしょう。その後は主力スマートフォン、パソコン、テレビ、またVR機器までをターゲットにしたチップセットが提供されるようになりWi-Fi 6Eの勢いが増し、2021年中に急速に普及が進むでしょう」

Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6の卓越した数々の機能を6 GHz帯にまで広げます。使用できる帯域が広がることで、Wi-Fiの帯域不足の問題が解消され、2.4 GHzと5 GHzの両方で6倍近くの全体的な容量増を実現し、160 MHz 幅で7本の連続チャネルを提供しながら、既存のWi-Fiデバイスからの干渉は減少します。このような機能を背景にマルチ ギガビットのWi-Fiスピードを実現するとともに、同一Wi-Fi ネットワーク上で数多くのデバイスが最高のパフォーマンスを発揮することが可能になります。また、6 GHz帯では最新世代のWi-Fiのメリットが最大限に引き出され、より高速、ハイパフォーマンス、低レイテンシのWi-Fiデバイス/ネットワークが実現します。

Wi-Fi AllianceはWi-Fiに対するFCC の取り組みに謝意を表しているとともに、6 GHz帯の免許不要使用がもたらす無限の可能性に大きな期待を寄せています。

Wi-Fi 6Eの詳細およびハイライトhttps://www.wi-fi.org/discover-wi-fi/wi-fi-certified-6をご覧ください。.

 

Wi-Fi Alliance®について
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Wi-Fi Alliance® (ワイファイ アライアンス)は、シームレスなコネクティビティ(接続性)の実現を目的とした、業界大手数百社の企業で構成された世界的な非営利団体です。 このコラボレーション フォーラムを構成しているWi-Fiエコシステムの企業は、あらゆる場所ですべての人とモノをつなぎながら、可能な限り最高のユーザー エクスペリエンスを提供するというビジョンを共有しています。2000年以来、Wi-Fi Allianceが認定した製品は50,000を超えています。 Wi-Fi CERTIFIED は実証済の相互接続性、バックワードの互換性、最高の業界標準のセキュリティ保護を実装した製品の証として広く認められています。今日、Wi-Fiは広がり続ける多種多様なアプリケーション環境でやり取りされている膨大なインターネット トラフィックの半分以上をサポートしています。 これからもWi-Fi Allianceは、世界数十億のユーザーが日々活用しているWi-Fiの普及と進化発展に不断の姿勢で取り組んでいきます。

 

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