Wi-Fi Alliance®、Wi-Fi®とLTE-Uの共存実現に向けた活動を展開

最新の調査結果から、Wi-Fiが果たす中心的な役割が明らかにされるとともに、ライセンス不要帯域における公平な共有へのニーズが浮き彫りに

米国カリフォルニア州パロアルト発 2015114 Wi-Fi Alliance®は本日、LTE-Uデバイスによる周波数帯の公平な共有についての意見交換を進めるとともに理解を深める活動の一環として、Wi-Fi®業界とLTE業界における意見交換を目的とした共存テスト ワークショップ(Coexistence Test Workshop)を開催しました。同ワークショップにはAmazon社、BroadcomDell社、Ericsson社、Gibson Brands社、Google社、Intel社、NTT社、Qualcomm社、Toyota社、Verizon社(以上アルファベット順)をはじめとする数多くの企業が参加しました。Wi-Fi Allianceは、ライセンス不要帯域での共存に関する課題への業界の取り組みを後押しするとともに、毎日Wi-Fiを利用している数十億人のユーザーをLTE-Uによるマイナスの影響から守るための様々な活動を行っています。

Wi-Fi Allianceの委託により先頃実施された調査では、Wi-Fiがユーザーのライフスタイルに欠かせない存在となっていることが浮き彫りにされました。同調査では、日常生活の中でWi-Fiへのシームレスなアクセスがないと非常に困るとした回答者は68%で、Wi-Fiをシームレスに利用できないと仕事の生産性に大きく影響するとした回答者は72%に上ります。消費者はLTE-Uのようなテクノロジがもたらす潜在的なメリットを認識しているものの、回答者の4分の3がWi-Fiへの影響に懸念を示しています。このような不安を背景に、LTE-Uの課題に関心持っているとした回答者は全体の53%に上ります。

Wi-Fi Allianceは、最初の「LTE Coexistence Simulation and Testing Guidelines」(LTE共存シミュレーションとテストのガイドライン)セットを発行する予定です。これらの一連のガイドラインは、最終的にLTE-UデバイスとWi-Fiがどれほどうまく共存できるのかを明らかにする、調和の取れたアプローチの指針となるものです。一連のガイドラインが完成すれば、ブランドに関係なくすべてのLTE-Uデバイスの公平な共有動作を規定する共通基盤となります。これらのガイドラインでは、動画やVoIP、また密で動的なWi-F環境までを含めた今日の無数のWi-Fiユースケースを考慮し、共存環境にとって重要なKPI(重要業績評価指標)、現実世界におけるWi-Fi 環境とLTE-U環境の予想される構成、ネットワークの現実的なネットワーク負荷のシナリオに焦点が当てられます。最初のガイドライン セットは、LTE-Uベンダーを含む業界との意見交換やフィードバックなどを通じて継続的に進化していくことになるでしょう。

Wi-Fi Allianceのプレジデント兼CEO、エドガー・フィゲロア (Edgar Figueroa) は次のように述べています。
「Wi-Fi はライセンス不要帯域における挙動のお手本となるモデルであり、同じ帯域を共有するすべてのテクノロジにも同様のエチケットを期待します。業界を横断した幅広い協力関係は、公平な共存のための実行可能なソリューションを実現する、最高の機会をもたらすでしょう。」

規制の干渉を受けることなくWi-FiとLTE-Uの共存に関する課題を解消する上で、共存ガイドラインの作成は重要な活動の1つです。また、Wi-FiとLTE-Uの様々なパラメータが共存環境にどのような影響を与えるのかをシミュレーションによって明らかにすることも重要な活動です。このようなシミュレーションと共存ガイドラインによって、実際のデバイスのテスト結果を明らかにできるとともに、エコシステム全体を通じた共存環境での挙動を計測する一貫した手段が確立されます。これらの活動によって、世界中で使われている54億のWi-Fiデバイスへのマイナスの影響を最小限に抑えることが可能になります。共存テスト ワークショップ(Coexistence Test Workshop)などのWi-Fi Allianceの活動において、企業はこれらの重要なイベントに参加して、推進、貢献する役割を果たすことができます。

Wi-FiとLTE-Uの共存という目標を共有する企業は、ぜひ今後も予定されているWi-Fi Allianceの活動にご参加ください。今後の様々なイベント スケジュール、共存ワークショップからのプレゼンテーション資料、その他のWi-FiおよびLTE-Uに関する資料は、http://www.wi-fi.org/discover-wi-fi/unlicensed-spectrumをご覧ください。

 

調査手法について 本リリースで言及している調査は、20151057日、Wi-Fi Allianceの委託に基づきHarris Poll 社が米国内においてオンラインで実施しました  調査対象 18歳以上のユーザー2,032

Wi-Fi Alliance®について
www.wi-fi.org
Wi-Fi Alliance(ワイファイ アライアンス)は、シームレスなコネクティビティ(接続性)の実現を目的とした、業界大手数百社の企業で構成された世界的な非営利団体です。 このコラボレーション フォーラムを構成している幅広いエコシステムからの企業は、あらゆる場所ですべての人とモノをつなぐというビジョンを共有しています。 2000年以来、Wi-Fi CERTIFIED は実証済の相互接続性、業界標準のセキュリティ保護、最先端のテクノロジを実装した製品の証として広く認められています。 Wi-Fi Allianceが認定した製品は25,000を超え、最高のユーザー エクスペリエンスを提供すると共に、すでに確立されている市場と新しい市場の両方において、Wi-Fi製品とサービスの一歩進んだ利用を促進しています。 今日、世界中で数十億のWi-Fi製品が、多種多様なアプリケーション環境でやり取りされている膨大なデータ トラフィックをサポートしています。

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