Wi-Fi CERTIFIED 6™ - 2019年にリリース

次世代Wi-Fi®をサポートするWi-Fi Alliance®の認定プログラム

米国テキサス州オースチン発 201918Wi-Fi 6に対する業界の盛り上がりの中、Wi-Fi Alliance®はIEEE 802.11axテクノロジーをベースに相互接続性とセキュリティの業界標準に準拠しているデバイスを認定する新しいプログラム、「Wi-Fi CERTIFIED 6™」を発表しました。2019年第3四半期にリリースが予定されているこのWi-Fi Alliance認定プログラムは、超高精細(Ultra HD)映画のストリーミングからミッション クリティカルなアプリケーションまで幅広い次世代Wi-Fi®のユースケース(使用例)において、ユーザーが求める容量、カバレッジ、パフォーマンスを提供します。

Wi-Fi CERTIFIED 6がサポートする先進の機能は、たとえ多くのデバイスが混在する多様なWi-Fi環境であっても、これまでの世代を超える革新的な能力を提供します。これには高いデータレートやネットワーク容量の向上、輻輳環境におけるパフォーマンスの向上、電力効率の向上などを含め、下記の機能が含まれます。

  • アップリンクダウンリンクOFDMA直交波周波数分割多元接続): 高い需要が求められる環境でネットワーク効率を高めながらレイテンシを短縮します。
  • MU-MIMOマルチユーザー多入力多出力): 一度に大量のデータを伝送できるため、アクセスポイント(AP)は数多くのクライアント デバイスへの同時にサポートすることができます。
  • 送信ビームフォーミング: 指定範囲内での高いデータレートによって、ネットワーク容量の向上を実現します。
  • 1024-QAM(1024直角位相振幅変調): 同じ帯域幅でより多くのデータをエンコードすることで、Wi-Fiデバイスのスループットを高めます。
  • TWTターゲット ウェイク タイム): IoT(モノのインターネット)デバイスなど、Wi-Fiデバイスのバッテリー寿命を飛躍的に延ばします。

今年はじめ、Wi-Fi Allianceは消費者にとって分かりやすい、新しい世代表記法を発表しました。この表記法によって、ユーザーはデバイスがサポートしているWi-Fiテクノロジーの世代とネットワークへの接続に利用できるWi-Fiテクノロジーの世代の両方を、ひと目で理解することができます。先頃Wi-Fi Allianceの委託に基づきWakefield Research社が実施した調査では、最新のテクノロジーを実装したデバイスを使いたいとしたユーザーが全体の半数を超えている一方で、デバイスの技術情報を示すラベルと説明を理解できない場合は買わないとした回答者は全体の4分の3近くに上ります。Wi-Fi世代を表示する新しい表記法によって、消費者は最新のWi-Fiテクノロジーを実装しているデバイスを簡単に見分け、期待するWi-Fiエクスペリエンスを提供できるかどうかを判断できます。

ABI Research社のシニア リサーチ アナリスト、Andrew Zignani氏は次のように述べています。「確固とした成功の歴史を背景に、Wi-Fiはインターネット アクセスの主要なテクノロジーであり続けています。Wi-Fi CERTIFIED 6によってWi-Fiが果たす役割はさらに大きくなるでしょう。2022年には、Wi-Fi 6チップセットの年間出荷実績が10億を超えることが見込まれます」

『CES2019』ではWi-Fi 6製品が大々的に公開される予定で、Wi-Fi Allianceのメンバー各社がハイパフォーマンス アクセスポイント(AP)やラップトップ、他の新製品を展示します。Wi-Fi 6デバイスは、消費者アプリケーションとエンタープライズ アプリケーションの両方のユーザー エクスペリエンスの質を高めますが、特にホーム ネットワークやスマートカー、企業、eラーニング、IoT、スタジアム、公共施設、交通機関などのアプリケーションで高い効果を発揮します。高精細ストリーミングやVR(仮想現実)、インタラクティブHD/4Kビデオ、資産トラッキングとセンサー、また優れた効率のアップロード/ダウンロード機能など、Wi-Fi 6はこれらのシナリオで幅広いユースケースをサポートします。

Wi-Fi Allianceのプレジデント兼CEO、エドガー・フィゲロア(Edgar Figueroa)は次のように述べています。「Wi-Fi 6は、接続性への高まるユーザー ニーズを満たすだけでなく、ますます増えているWi-Fi利用が可能な場所における効率を高めます。Wi-Fi CERTIFIED 6 は、20年近くにわたり標準ベースの相互接続性試験を通じてWi-Fiデバイスが品質と相互接続性への期待に応えることを保証してきた歴史を、そのまま受け継ぐプログラムです」

Wi-Fi CERTIFIED 6 の詳細はhttps://www.wi-fi.org/discover-wi-fi/wi-fi-certified-6をご覧ください。

業界全体がWi-Fi CERTIFIED 6を支持

Wi-Fi 6ではスピードと容量がアップするだけでなく、ますます多くのデバイスをサポートするようになっているコネクテッド ホーム環境を効率的にサポートし、低いレイテンシを実現するとともに、デバイスのバッテリー寿命も長くなります。Wi-Fi 6 と当社のSmart Wi-Fi ソフトウェアが組み合わさることで、通信事業者はWi-Fiのパフォーマンスとカバレッジをアップグレードできるだけでなく、Wi-Fi の問題をモニタリングして先回り的に解消し、将来の高度なコネクテッド ホームにおける全体的な顧客満足を高めることが可能になります」 – Metin TaskinAirTiesCTO最高技術責任者

 Wi-Fi 6は、私たちが日々の生活を管理し、さまざまな人とつながり、また多くの企業がビジネスの基盤として頼っている環境に革命を起こしたWi-Fiテクノロジーにおける、歓迎すべき進歩です。最高のユーザー エクスペリエンスを確保する上で、Wi-Fi CERTIFIED 6は重要なステップになるでしょう。当社は、ホスピタリティや教育、屋外施設、スマートシティなどのアプリケーションを含め、厳しい要件が求められる住宅環境と企業環境におけるWi-Fi管理およびコネクティビティの質を高めるWi-Fi CERTIFIED 6ソリューションの認定を楽しみにしています」 – Charles Cheevers氏/ARRIS社カスタマープレミス ソリューション担当CTO(最高技術責任者)

Wi-Fi の第6世代が到来しました。当社のチップをベースに市場をリードするWi-Fi 6ルーターは、すでにAmazonBest Buyといった小売のアウトレットで入手できます。スマートフォンによって急速に普及が進むことで、2019年はWi-Fi 6 の年になるでしょう。携帯電話によるモバイル エクスペリエンスは、デジタル メモリーをシームレスにストリーミングしたり共有したりする中で、かつてないほどスピーディかつセキュアで安定したものになるでしょう。今年、新しい携帯電話や無線ルーターを買う際には、必ずWi-Fi 6を頼むことを忘れないようにしてください」 – Vijay NagarajanBroadcom モバイル 尾根句ティ日ティ事業部マーケティング担当バイスプレジデント

Wi-Fi 6認定を開始することは、免許不要帯域利用の環境づくりに向けた大きな前進です。Wi-Fi 6はコネクテッド環境のパフォーマンスを高めるだけでなく、さまざまな次世代のユースケース実現の鍵になるでしょう。業界が一堂に会するCES2019では、Wi-Fi が本来持っている長所にスポットライトが当てられ、来場者はワイヤレス環境が飛躍的な進化を遂げていることを、Wi-Fi 6によって目の当たりにするでしょう」 – Derek PetersonBoingo WirelessCTO最高技術責任者

「当社は、Wi-Fi 6 MACおよび最新鋭のIPプラットフォームを市場に送り出せることを誇りに思うとともに、プログラムが始まったら、W-Fi CERTIFIED 6のステータスを取得することを楽しみにしています。Wi-Fi 4Wi-Fi 5を使用している既存のお客様は、最新世代の規格が提供する多くの新機能や飛躍的に強化されたパフォーマンスと省エネ性を活用するため、すでにWi-Fi へのアップグレードを進めています。モバイルやスマートホーム、ネットワーキング、モノのインターネットIoTなどの分野において、Wi-Fi 6の採用が幅広く進むと当社は考えています」 said Aviv MalinovitchCEVA社コネクティビティ ビジネスユニット担当GM

Wi-Fi 6によって、ホーム ネットワークのデファクト テクノロジーとしてのWi-Fiはさらに深化と拡大が進み、コネクテッド オートメーションおよびメディア デバイスの高密度ネットワークで、途切れることのない長距離パフォーマンスを提供します。Wi-Fi 6の効率的なスケジュール ネットワーク パフォーマンスのお陰で、ホーム ネットワークから車載インフォテインメントまで、先進のメディアの共存と省エネ性に優れたネットワーキングによって当社はこれまで以上に堅牢なユーザー エクスペリエンスを提供することができます」 – Brian BedrosianCypress SemiconductorIoTコンピュート&ワイヤレス ビジネスユニット、マーケティング担当バイスプレジデント

2019年はWi-Fi ユーザーにとって画期的な年になるでしょう。Wi-Fi CERTIFIED 6 (“Wi-Fi 6”) インフラストラクチャが実現するパフォーマンスとセキュリティの強化によって、Wi-Fi ユーザーは次世代の消費者アプリケーションとビジネス アプリケーションをサポートするデバイスの能力に目を見張ることになるでしょう。また、ユーザーは通信事業者レベルのワイヤレス エクスペリエンスを手にし、5GネットワークとWi-Fi 6をシームレスに統合することで、さらに高い容量を確保できます。これまでと変わることなく、私たちはこれからも当社のネットワーキング テクノロジーがWi-Fi Alliance の規定する相互接続性とセキュリティの認定規格を完全に満たすことができるようにしていきます」 – Chuck Lukaszewski氏/Aruba社(Hewlett Packard Enterprise社の子会社)ワイヤレス ストラテジー&スタンダード担当バイスプレジデント

 Wi-Fi 6はコネクティビティにおけるゲーム チェンジャーです。Wi-Fi 6は、消費者が日々の生活で常につながっているコネクテッド エクスペリエンスを実現する、最も速く最も応答性に優れた信頼できるWi-Fi環境、すなわち正に消費者が求めているものを提供します。Intelは、Wi-Fi 6を支持しています。当社は、PCおよびホーム ルーターとゲートウェイの両方についてWi-Fi CERTIFIED 6ソリューションをサポートすることで、市場をリードする製品を通じて可能な限り最高のコネクテッド エクスペリエンスを提供します」 – Eric McLaughlin氏、Intel 社ワイヤレス ソリューション グループ担当ジェネラル マネージャー

Wi-Fi 対応製品の出荷実績における世界的リーダーの1社として、最新のWi-Fiテクノロジーを消費者および企業の広がり続ける顧客ベースへ提供していく中で、当社はWi-Fi Alliance認定の重要性を認識しており、リリースが予定されているWi-Fi 6 (11ax)の相互接続性認定プログラムをサポートする企業の1社であることを誇りに思います。Wi-Fi Allianceとの長いコラボレーションの歴史、また新しいWi-Fi プログラムの策定および相互接続性認定用テストベッドにおいても広くサポートしてきた実績を背景に、私たちQualcomm Technologies、またモバイルおよびインフラストラクチャのお客様は、Wi-Fi Allianceが規定する、この非常に重要なWi-Fi CERTIFIED 6の認定を受領することになるでしょう」 – Rahul PatelQualcomm Technologies社コネクティビティ&ネットワーキング担当シニア バイスプレジデント兼ジェネラル マネージャー

「当社はWi-Fi CERTIFIED 6とこのプログラムがもたらす大きな価値を歓迎します。当社はあらゆる範囲を網羅したWi-Fi 6 製品を提供しており、Wi-Fi CERTIFIED 6™プログラムにも積極的に関わっていく予定です。 全社を挙げてこのプログラムに対応することで、当社は卓越したユーザー エクスペリエンスを提供するためのコネクティビティの強化に引き続き確固とした姿勢で取り組んでいきます」 – Ambroise PopperQuantenna社戦略および企業マーケティング担当バイス プレジデント

 

Wi-Fi Alliance®について
www.wi-fi.org
Wi-Fi Alliance®(ワイファイ アライアンス)は、シームレスなコネクティビティ(接続性)の実現を目的とした、業界大手数百社の企業で構成された世界的な非営利団体です。このコラボレーション フォーラムを構成しているWi-Fiエコシステムの企業は、あらゆる場所ですべての人とモノをつなぎながら、可能な限り最高のユーザー エクスペリエンスを提供するというビジョンを共有しています。2000年以来、Wi-Fi Allianceが認定した製品は45,000を超えています。 Wi-Fi CERTIFIED は実証済の相互接続性、バックワードの互換性、最高の業界標準のセキュリティ保護を実装した製品の証として広く認められています。今日、Wi-Fiは広がり続ける多種多様なアプリケーション環境でやり取りされている膨大なインターネット トラフィックの半分以上をサポートしています。 これからもWi-Fi Allianceは、世界数十億のユーザーが日々活用しているWi-Fiの普及と進化発展に不断の姿勢で取り組んでいきます。

Media contacts: 
Andrea Torres
Highwire PR for Wi-Fi Alliance
wi-fi@highwirepr.com
+1-415-963-4174 ext. 13

調査手法について Wi-Fi Alliance 調査は、20181214日~1219日にWakefield Researchwww.wakefieldresearch.com)が米国の18歳以上の成人1,000人を対象に、電子メールによる依頼とオンライン調査を通じて実施しました。 この標本数は、18歳以上の米国人口を代表する信頼できる精度の高い結果を得ることができる人数として設定されています。

すべての標本を通じ、その結果には標本分散が伴います。分散の度合いは計測が可能で、インタビューの数および結果を表現する割合のレベルによる影響を受けます。本調査で実施されたインタビューの場合、標本分散がない確率は、標本に該当する全員に対してインタビューを実施した場合の結果との比較において、100分の953.1%以上です。