プロバイダーによる質の高いホームWi-Fiの提供を強力に支援
Wi-Fiが一般住宅における主要なオンライン接続テクノロジーとなっている現在、業界全体を通じてサービス プロバイダーは最高クラスのWi-Fiサービスを提供することが求められています。このような環境で顧客満足を確保するために、プロバイダー各社はデータに関する重要な評価指標(KPI)を活用することで、Wi-Fiネットワークの問題を認識してこれらを解消しています。ネットワークの健康状態を把握するための従来のデータ モデルは往々にして固有のテクノロジーを基盤にしているので、複数のアクセス ポイント(AP)が存在する環境でも手軽に拡張してサポートすることができず、サービス プロバイダーは顧客からのサポート コールをもらってから問題に事後対応をせざるを得ない状況になっています。
Wi-Fi CERTIFIED Data Elements™は、ネットワーク上のデバイスの数や帯域幅の利用状況、信号強度、フリーエアタイムをはじめとするWi-Fiネットワークの健康状態を把握するための一連の重要なKPIを標準化して提供します。これらの情報を収集してネットワーク管理者に提供することで、ネットワーク管理者はWi-Fiネットワークの問題をより効果的かつ先回り的に、通常は顧客が問題に気付く前に、識別することが可能になります。
Wi-Fi 6、Wi-Fi 6E、Wi-Fi 5、Wi-Fi 4など複数世代のデバイスが混在するホーム ネットワークにWi-Fi Data Elements™を実装することで、管理者はネットワークの健康状態を容易に管理することができます。サービス プロバイダーは、Wi-Fi Data Elementsを展開することでより効率的にKPIデータを収集して複数世代のテクノロジーが混在する複雑なネットワーク環境を管理しながら、顧客に最高のユーザー体験を提供することが可能になります。
ネットワークへの可視性向上によるWi-Fiサービスの向上
Wi-Fi Data Elements™はネットワークのステータス情報を定期的に収集し、これらの情報をリクエストに応じてサービス プロバイダーに送信することができます。これによって、サポート スタッフやネットワーク オペレーターがWi-Fiネットワークのパフォーマンスへの理解を深められるだけでなく、取得したデータをネットワーク モニタリング/診断ツールで使うことにより、Wi-Fiネットワークに問題があるかどうかを識別または予測して、サポート スタッフが飛躍的に短い時間で問題を把握して解決策を提案することが可能になります。
Wi-Fi Data Elementsは、マネージド ネットワークのエコシステム全体にメリットをもたらします。例えばネットワーク オペレーターであれば顧客のネットワーク環境のWi-Fiパフォーマンスへのタイムリーな可視性を手にすることができ、診断分析ツールのベンダーであればWi-Fiネットワークに特有の標準化したKPIを活用してより効果的なツールを構築することができます。自己組織化型のネットワークにとって、これらは鍵となる特徴です。
Wi-Fi Data Elements対応のアクセス ポイント(AP)は、以下のような能力を通じて先回り的なネットワーク管理を実現します。
- 標準化したKPIのセットによりWi-Fiネットワークの健康状態を把握
- 標準データ モデルへの迅速なデータ収集
- サービス プロバイダーとの間におけるデータ モデルの効率的なコミュニケーションを通じた分析と診断
- シングル(単一)アクセス ポイント ネットワークとマルチ(複数)アクセス ポイント ネットワークの両方をサポート
- 自己組織化型のマルチ アクセス ポイント ネットワークWi-Fi CERTIFIED EasyMesh®向けに最適化
また、Wi-Fi Data ElementsはQuickTrackによるテストおよび認定プロセスに対応しているので、設備・機器メーカーは簡素化した低コストの認定オプションでデバイスのWi-Fi CERTIFIED Data Elements認定を受けることができます。