Wi-Fi®接続による高精度な屋内測位技術
測位は、移動性(モビリティ)と密接に関わっています。屋内なのか屋外なのかに関係なく、ユーザーには自分がどこにいるのか、また周りに何があるのかといった情報を知りたいというニーズがあります。Wi-Fi CERTIFIED Location™ は、メートル レベルの高い精度の屋内測位機能を提供します。Wi-Fi Locationをサポートするネットワークとデバイスは、Wi-Fiの優れた接続性をフル活用することで、高精度な位置情報を提供します。別の位置情報インフラや費用のかかるメンテナンスなどは一切必要ありません。
また、ネットワークの管理者やオペレーティング システム(OS)開発者、アプリケーション開発者は、Wi-Fi Locationデバイスを通じて位置データに基づく高度なアプリケーションやサービスを提供することが可能になります。デバイス間における標準ベースの相互接続性を保証するWi-Fi Location認定によって、開発者は屋外と変わらないユーザー エクスペリエンスを屋内でも提供できます。
位置情報 - ナビゲーションの先へ
Wi-Fi Locationでは、自己位置特定型のアクセス ポイント(AP)が屋内の正確な位置を確立し、6 GHzの標準電力アプリケーションを実現します。 クライアントは、FTM Range Request/Reportを使うことで情報を共有する必要なしにAPとの相対的な位置を判断できるので、一切プライバシーに影響することなく卓越した精度の位置情報を提供します。Wi-Fi Locationは、ナビゲーション用の位置データの精度を高めるだけではありません。Wi-Fi Locationによって、豊富な機能を実装した新しいアプリケーションやサービスを生み出すことが可能になります。Wi-Fiは世界中に広く普及しているので、新たに機器を追加する必要なしに、既存のネットワーク インフラストラクチャを活用することで屋内の正確な測位を容易に実現できます。Wi-Fi Locationは産業、企業、小売、医療をはじめとする幅広い市場に数多くのメリットをもたらします。
- 屋内ナビゲーション: 1メートル以下の高精度な測位で、1秒当たり複数回のアップデートを実行
- 資産管理: 高価な携帯機器の追跡管理
- ネットワーク管理: トラブルシューティングやメンテナンスが必要な箇所をピンポイントに特定
- ジオフェンシング: 仮想的な境界を設定し、デバイスがこの境界を越えて出入りしたときに何らかのアクションを実行
- 自己位置特定AP: 自己位置特定型のアクセス ポイント(AP)が屋内の正確な位置を確立し、6 GHzの標準電力アプリケーションを実現
- 緊急サービス: Wi-Fi Locationでは住所だけでなく階数も特定できるので、緊急事態発生時の対応時間短縮にも貢献